The Contact Sheet

Ammo Books; Multilingual版, 2009

Steve Crist(著)


写真集やオリジナルプリントでは、写真家が撮影し選んだ最終イメージしか見ることが出来ません。撮影セッションにおける前後の膨大な写真に触れる機会は写真家本人以外はほとんどないでしょう。しかし、いるべき時に、いるべき場所にいて、その瞬間に多くのシャッターを切った以外に、どのような過程があったのかは、多くの写真ファンが興味あるところです。

本書は、代表イメージを含むコンタクトシートの紹介を通して作品誕生の背景を考察しようというもの。著者のスティーブ・クリスト氏は、"コンタクトシートは、写真家の思考過程を知る窓のようなものです。他人が見ることが出来ない、写真家のスケッチブックです。"と語っています。

ロベール・ドアノー、アート・ケイン、ウィリアム・クラクストン、ミッシェル・コントエリオット・アーウィットナン・ゴールディン、ピーター・リンドバークドロシア・ラングジョエル・マイロウィッツ、リチャード・ミズラック、マーティン・パー、エド・ルシェ、ジャンルー・シーフ、ピート・タナー、アントン・コービンなど多分野で活躍する約40の写真家が登場。それぞれフルページの最終イメージと、それが生まれたコンタクトシートがセットで収録されています。
アート写真ファンには、ドアノーの"市庁舎前のキス"、ラングの"移住労働者の母"、アーウィットのマリリン・モンロー、ゴールディンの写真集"The Ballad of Sexual Dependency"の表紙イメージなどが興味深いでしょう。また、ファッション写真ファンには、リンドバーク、シーフ、コント、ケイン、クラクストンなどのコンタクト・シートは必見。

ハードカバー: 192ページ、サイズ:26.4 x 21.3 x 2.5 cm。