Anders Peterson: Café Lehmitz

Schirmer Mosel; Bilingual版, 2009

Anders Petersen(アンデルス・ペーターセン)


アンデルス・ペーターセン(1944-)はスウェーデン・ストックホルム出身の写真家。1966~1967年にかけて同国の有名写真家クリステル・ストレームホルム(1918-2002)に写真を学んでいます。
本書タイトルのカフェ・リミッツは、有名なナイトスポットが集中するハンブルクのレーパーバーン(Reeperbahn)通りにあるビア・ホール。夜の町で働く、売春婦、女装趣味の男、ドラッグ・ディーラー、同性愛者、労働者、犯罪者が深夜に集まる場所でした。1962年、当時18歳のペーターセンは偶然ここを訪れ衝撃を受けます。その後、1967年から1970年にかけて何度もハンブルグを訪れてカフェ・リミッツを撮影するようになります。ペーターセンはカフェに集まる人に自分の写真を見せたり、展示したり、またカメラで撮り合ったりしていたそうです。彼は仲間として認められてはいたものの、被写体との距離は意識していました。このような状況で撮影された写真は、コミュニティーの内側からのレポルタージュ的ではなく、カフェ・リミッツで毎夜繰り返される騒がしいナイトライフのフォト・ダイアリーのようになっています。

本書は1978年のオリジナル版をほぼ踏襲して刊行された待望の再版。表紙イメージはトム・ウェイツのアルバム「RAIN DOGS」(1985年)のジャケットに使用されたことで知られています。また、オリジナル版は、マーティン・パーの"The Photobook: A History, Vol.1"に掲載されています。

ハードカバー約116ページ、サイズ21.5 x 24 cm、
モノクロ88図版が収録されています。