Bassman Himmel

Kehrer Verlag Heidelberg, 2010

Lillian Bassman(リリアン・バスマン)
Paul Himmel(ポール・ヒメル)


本書は、ドイツ・ハンブルグのDeichtorhallen美術館で開催されたリリアン・バスマンとポール・ヒメルの本格的回顧展を期に刊行された写真集です。二人は幼馴染で、1935年に結婚したアーティスト・カップル。

リリアン・バスマン(1917-)は最も偉大な女性ファッション写真家といわれる大御所です。彼女は、1940~1960年代にかけて、ジュニア・バザー、ハーパース・バザーでアート・ディレクターとして活躍し、若かりしリチャード・アヴェドン、ロバート・フランク、アーノルド・ニューマンなどと仕事を行っています。ニュー・スクールでアレクセイ・ブロドビッチに写真を学び、自らも写真家のキャリアを開始。実験的でロマンティックな視点のモノクロ作品は、ファッション写真をアート作品に高めたと言われています。

ポール・ヒメル(1914-2009)は、ヴォーグ、ハーパース・バザーの両誌で活躍した数少ない写真家。エドワード・スタイケン企画の"The Family of Man"展(1955年)に参加したことで注目されます。アレクセイ・ブロドビッチのクラスにも参加しており、 "教え子の中で、私の意味する動きを一番理解している。"と評価されています。しかし、次第にファッション写真に興味を失い、バレー、ボクサーなどの自らのプロジェクトを中心に取り組むようになります。1969年ごろまでには精神療法医に転身します。

1990年代になりファッション写真がアートと認められ、二人の過去の作品も再評価されます。その後、欧米のギャラリー中心で数多くの写真展が開催されています。本書はハードカバー、 416ページ、サイズ約24 x 30 cm。雑誌ハーパース・バザー、ヴォーグで発表された二人の代表作とともに、未発表作も含む約360点の図版が収録されています。

リリアン・バスマン プロフィール