Katsura: Picturing Modernism in Japanese Architecture: Photographs by Ishimoto Yasuhiro

Museum Fine Arts Houston, 2010

石元泰博


石元泰博(1921-)がモダニズムの視点で17世紀に建てられた日本の伝統的建築物、桂離宮の美を再発見した幻の写真集"Katsura: Picturing Modernism in Japanese Architecture(桂-日本建築における伝統と創造"(1960年刊)。バウハウスのヘルベルト・バイヤーがデザインを担当し、モノクロ写真135点、建築家丹下健三とヴァルター・グロビウスのエッセーを収録していました。
本書は米国のヒューストン美術館で2010年6月から開催される写真展に際して刊行される約50年ぶりの新版です。
石元はシカゴ・インスティテュート・オブ・デザインのニューバウハウスでハリー・キャラハンやアーロン・シスキンなどに写真を学びます。14年ぶりに帰国し、1953年~1954年にかけて京都の桂離宮を大型フォーマットのカメラで集中的に撮影します。
写真集では桂離宮の幾何学的な外見を屋根部分を切り落とし、モダニズムの絵画のようにグリッド状の構図にレイアウト。開放的な建築空間がモダニズムの直線的でシンプルな空間構成と重なることを提示しています。
新版では、ヒューストン美術館写真部門の中森康文が石元泰博と丹下健三の関係を新たな視点から探求。建築物の写真を抽象的な部分として見せようという、丹下の意向が石元の写真のトリミングや配列順序に深くかかわっていたことを解き明かしています。
ハードカバー: 168ページ、サイズ約27.4x27.2x2.3cm です。