Richard Misrach: Destroy This Memory

Aperture, 2010

Richard Misrach(リチャード・ミズラック)


本書は、2005年8月末にアメリカ合衆国南東部を襲ったハリケーン・カトリーナの被害地域に残る、物理的、心理的な影響をテーマにしたものです。収録写真は2005年の10月~12月にかけてポケット・カメラで撮影されたもの。8X10"の大判カメラで撮影しているのとは別シリーズです。彼は、本プロジェクトで単に被害状況を調査記録したのではありません。ハリケーン被害に触発され、家屋、自動車、木、塀などにペンキ・スプレー、クレヨン、チョークで書きなぐられたグラフィティー(落書き)に引き付けられます。
本書の掲載テキストは、写真内の被害者たちのメッセージのみ。それらは災害の後に残る荒廃と精神的ショックに対しての人間の見方が提示されています。

なお、本書売り上げの印税は、ニューオーリンズの被害地区再現を目指す"Make It Right Foundation"に寄付されます。2010年8月からは、ニューオリンズ美術館で写真展"Untitled, New Orleans and the Gulf Coast 2005"も開催。全米を巡回予定です。

ハードカバー: 140ページ、サイズ約38.4 x 29.8 x 2.2 cm、カラー図版約70点が横位置・横使用で収録されています。