John Gossage: The Pond

Aperture; 2版, 2010

John Gossage(ジョン・ゴセージ)


ジョン・ゴセージ(1946-)はワシントンD.C.在住の米国人写真家です。14歳の時にリゼット・モデルに写真を学び、その後10代後半から商業写真家として活躍しています。ダイアン・アーバスにも出会い、他人の為の写真撮影は自分をダメにする、とアドバイスを受けています。1973年以来、アーティストとして活躍。1974年から1990年にかけてはレオ・キャステリ・ギャラリーで作品を発表。90年代以降は主にアーティスト・ブックでの作品制作を行っています。

1980年代前半、ゴセージはワシントンとメリーランドのクィーンズタウン周辺にある、小さな無名の池を撮影します。タイトルの「The Pond」は、デビット・ヘンリー・ソローの名著「ウォールデン・森の生活」のウォールデン池を意識してつけられたそうです。彼が撮影したのは、理想化された自然ではありません。都市と郊外の合間にある、自然と人間生活が混在した雑然とした現実風景です。いまや彼の作品は、ロバート・アダムスやルイス・ボルツなどと同じように、都市化により変貌する自然風景を撮影したニュー・トポグラフィクスの一部と位置づけられています。
ゴセージは、私は普通の中にある異質なものを見つけることに興味を持っている。本作は特に特定地域の池をドキュメントしたのではない。事実をもとにした一種のフィクションだ。と語っています。
1985年刊のオリジナル版は正規に流通した彼の最初の写真集。いまや歴史的に最も重要なフォト・ブックのひとつだと高い評価を受けています。本書は、3イメージ、と2つのエッセーを追加した待望の再版です。ワシントンD.C.のスミソニアン・アメリカン美術館で開催された写真展に際して刊行されています。

ハードカバー: 108ページ、サイズ: 30.8 x 28.6 x 2 cm、
モノクロ約52点を収録。