William Christenberry: Kodachromes

Aperture, 2010

William Christenberry(ウィリアム・クリステンベリー)


ウィリアム・クリステンベリー(1936-)は米国アラバマ出身のアーティスト。アラバマ州立大で美術を学び画家のキャリアを目指します。 "Let Us Now Praise Famous Men"のウォーカー・エバンスの写真に触発され、絵画の資料用に写真を始めています。その後、1961年にエバンス本人が作品を好意的に評価したことから写真に真剣に取り組むようになります。二人の親交はその後も続き、1973年にはエバンスのアラバマ州再訪に同行しています。
彼は、ブローニー版カメラで、孤立しているアメリカ南部農村の典型的な廃屋や小屋などをカラーで撮影。70年代後半以降にはカラーでシリアス写真に取り組む「ニュー・カラー」作家として注目されます。今ではMoMA、スミソニアンなど、世界中の主要美術館で作品がコレクションされています。

クリステンベリーはブローニー版カメラで知られていますが、写真を始めたときから35mmコダクローム・スライド・フィルムでの撮影も行っています。本書はほとんどが未発表の、1964~2007年までに撮影された知られざるコダクローム作品をまとめたものです。最近コダック社がコダクローム製造を打ち切ったことがきっかけになったのかもしれません。
撮影されているのは、曲がりくねった裏通り、広大な風景、寂びた看板、崩れそうな土地固有の建物など、ほとんどが米国南部アラバマ州ヘイル郡の郊外のシーンです。日本人が抱くアメリカの原風景に近いイメージが数多く発見できます。
ハードカバー: 176ページ、サイズ29.5 x 24.4 x 2.3 cm、カラー図版約115点が収録されています。