Alexey Brodovitch: Ballet
(Books on Books)

Errata Editions, 2011

Alexey Brodovitch(アレクセイ・ブロドビッチ)


Books on BooksシリーズはErrata Editionsによる、貴重なフォト・ブックを再現する画期的なプロジェクト。写真集自体を復刻させるのではなく、本の全内容を高品位に複写して別の本として紹介。ウジェーヌ・アジェ、ウォーカー・エバンス、ウィリアム・クラインなどのレアフォト・ブックが取り上げられています。

Books on Booksシリーズの第11弾は、アレクセイ・ブロドビッチ(1898-1971)の伝説のフォト・ブック「Ballet」(Augustin Publisher、1945年刊)が登場。オリジナル版の発行部数は500部ですが、多くが贈呈され書店にはほとんど流通しなかったと言われています。古書市場では5,000ドル以上の値が付いている、非常に入手困難なレア・ブックです。
ロシア出身のブロドビッチはアート・ディレクター、グラフィック・デザイナー、ブック・デザイナーとして米国で成功をおさめます。しかし彼は本書を出すまでは写真家としては知られていませんでした。
ブロドビッチは1935~1937年にかけて、バレエ・リュス・ド・モンテ・カルロ・ニューヨーク公演のリハーサル、本公演、バックステージのシーンを35mmカメラで撮影します。当時の主流はシャープなストレート写真でした。彼はタブーだった、明暗、ブレ、ダブり、ボケなどを多用することで、バレーの動きと盛り上がる雰囲気を見事に表現します。ブロドビッチは本書で写真表現の可能性を大きく広げ、その後のデザイン、写真界に大きな影響を与えることになります。

ハードカバー、142ページ、サイズ24.6 x 18.5 x 2 cm、モノクロ図版約120点を収録。エッセーはKerry William Purcellが担当。

アレクセイ・ブロドビッチ プロフィール