Brian Ulrich:
Is This Place Great or What

Aperture; New版, 2011

Brian Ulrich(ブライアン・ウールリッチ)


ブライアン・ウールリッチ(1971-)は、ニューヨーク州ノース・ポート出身。消費文化の探求をテーマに取り組んでいる写真家として知られています。彼の作品は、シカゴ美術館、クリーブランド美術館、ヒューストン美術館、サンディエゴ現代美術館などにコレクションされています。

本書は彼が約10年に渡リ取り組んできたアメリカ消費文化の変貌を探求した待望の写真集です。最初は、大規模小売業者の商品陳列、広い小売現場、買い物客などを撮影。やがて、小規模店舗、リサイクルショップ、小売ビジネスの裏側も撮るようになります。小売業の構造変化にも注目するようになり、崩壊して破棄寸前のショッピングモール、空の大規模商業施設など、消費優先経済における建築の遺産などもテーマとしています。また消費文化の表層だけでなく、靴の前で空想にふける若い買い物客、リサイクルショップの目利きたち、完璧な買い物を求める家族など、消費行為で価値を与えられている現代人のポートレートも同情的に撮影しています。
ウールリッチは、根拠なき熱狂といわれるから好況期から、家計に負債が重くのしかかる不況期までの変遷を振り返ることで現在の経済危機にも切り込んでいます。本作は、21世紀の最初の10年に起きたアメリカ消費社会の危機をとらえた冷徹なドキュメントでもあります。

ハードカバー: 144ページ、サイズ 29.6 x 25.5 x 2.1 cm、
約95点のカラー図版を収録。