Ryan McGinley: Whistle for the Wind

Rizzoli, 2012

Ryan McGinley(ライアン・マッギンレー)


ライアン・マッギンレー(1977-)は、ニューヨーク出身の現在最も注目されている写真家です。2000年まだ学生だったマッギンレーは、写真展「The kids Are All Right」をソーホーの空きギャラリー・スペースで行います。そして、2002年に同名の写真集を自費出版。50冊を20ドルで販売するとともに、50冊を尊敬する写真家、編集者に送っています。 インデックス・マガジンが興味をしめし、ポートレート写真を彼に依頼。また写真集「Ryan McGinley」が出版されます。そして「The kids Are All Right」はホイットニー美術館のシルヴィア・ウォルフ氏の目に留まり、2003年わずか25歳でホイットニー美術館での個展を開催しています。
マッギンレーの作品は写真家と同年代のスケーター、グラフィティー・アーティスト、ミュージシャンなどとコラボして制作されるのが特徴。彼らは写真のモデルになる意味や、撮影からコミュニケーションやアイデンティティーが生まれることを理解しているのです。マッギンレーは、いままでにいないタイプの若者世代を代表するアーティストとして瞬く間に評価されます。
当初は、ナン・ゴールディンやラリー・クラークらと比較されていましたが、彼のドキュメントは決して被写体のダークサイドを強調することはしませんでした。その後、5年間かけて全米のロードトリップを敢行。撮影スタイルも変化し、自然の中のセッティングで彼が理想とする、本当に自由でルールがないシーンを演出しつつ作り上げていくようになります。最新シリーズでは、ミニマムなスタジオでモノクロ・カラーにより肉体の探求を行っています。

本書はこの重要なアーティストのキャリアを幅広く回顧する写真集です。また彼の作品とクリエィティブ過程は、小説家、批評家のクリス・クラウス(Chris Kraus)、ライター、アーティストのジョン・ケルセイ(John Kelsey)、映画監督、写真家のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)らの大物により検証されています。

ハードカバー: 240ページ、サイズ20.3 x 2.7 x 22.9 cm