Walker Evans:
American Photographs

MOMA; Anniversary版 , 2012

Walker Evans(ウォーカー・エバンス)


ウォーカー・エバンス(1903-1975)は米国ミズリー州セントルイス生まれ。1926年にフランスに渡り、パリのソルボンヌ大学で文学の講義を受け、作家を目指します。パリではウージェヌ・アジェのシティースケープ写真に影響を受けたと言われ、帰国後の1927年に本格的に写真撮影を始めます。彼は当時主流だったスティーグリッツの絵画主義写真ではなく、クリアーでストレートなドキュメンタリー・スタイルの写真フォーム取り入れました。大恐慌期の1935~1937年にはFSA(農村安定局) 依頼による仕事を行ないます。ドロシア・ラングらと行なった、不況下の南部農村の経済と社会状況のドキュメントは彼の最も有名な作品群です。
1938年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)で写真家としては初めての回顧展を開催。このときの展示100点から87点がセレクトされて出版されたのが"American Photographs"のオリジナル版です。写真を、撮影場所や撮影順でなく、一連の流れの中で組んで見せる方法は非常に斬新でした。パーソナルな視点で撮影された写真が独自のアートとして評価を受けるきっかけとなり、その後の現代写真、映画を含も幅広いヴィジュアルアートに多大な影響を与えています。

本書は、新世代の読者のための待望の75周年記念版です。本書は再版ですら長らく絶版で図書館やレアブック・ショップでしか見ることができませんでした。2009年には貴重なフォト・ブックを複写して新たに再現するErrata EditionsのBooks on Booksシリーズ第2号でも取り上げられました。1988年の50周年版同様にオリジナル版の外見や雰囲気の再現を最新のデジタル技術を駆使して行っています。

ハードカバー: 208ページ、サイズ22.6 x 20.3 x 2.3 cm、
モノクロ約87点を収録。

ウォーカー・エバンス プロフィール