Los Alamos Revisited

Steidl; Slp版, 2014

William Eggleston(ウィリアム・エグルストン)


1976年ニューヨーク近代美術館(MoMA)でジョン・シャーカフスキー企画の写真展「ウィリアム・エグルストン・ガイド」で鮮烈なデビューを飾ったウィリアム・エグルストン(1939-)。大型カメラを使ったシャープ・フォーカスで色彩豊かなカラー写真で、アメリカ南部土着の風景や人々の生活を感傷的に撮影しています。多くの人は彼の作品の中にアメリカの原風景を見出し共感してきました。いまではエグルストンはシリアス・カラーの父と呼ばれて広く尊敬されています。

1965年~1974年にかけてウィリアム・エグルストンと美術館ディレクターのウォルター・ホップスは一緒に全米各地を旅行します。この時に撮影された作品は「ロス・アラモス」シリーズと呼ばれますホップスの元々の考えはこの作品で大きなスケールの写真展を開催することでした。しかしそれは実現できず、その後プロジェクトの可能性を探求するの過程でネガが散逸してしまいます。それでもホップスはヒューストンにネガの約半分を保管しており、後に彼はそれらをメンフィスに持ち帰りBox#17というカタログを編集します。
90年代になってから、これらの作品群からダイトランスファー・プリントによる「ロス・アラモス」プロジェクトとして、エディション5点、アーティスト・プルーフ3点の5つのポートフォリオが企画されます。また別セレクションの個別の13点のダイトランスファー・プリントが作られました。2003年にはトーマス・ウェスキ編集でScalo社から写真集「ロス・アラモス」が刊行。写真展も開催されます。
2005年のホップスの死後、未亡人のキャロライン氏が別の未発表ネガのボックスを発見します。これらはBox#83という名でカタログ化され、手作りの参考資料「Lost and Found Los Alamos」として文章化されます。2011年、エグルストンの息子とマーク・ホルボーンがいまや全てが揃った「ロス・アラモス」のネガを最終編集と順序をそろえるためにレヴューします。2012年に財団トップのウィンストン・エグルストンとともにスタイドル社(Steidl)のあるドイツ・ゲッティンゲンで作業を完了し本書にまとめられました。
長らく知られていなかったBox#83からの作品が含まれる、「ロス・アラモス」プロジェクトの全ネガから作成された3分冊による完全版です。

ハードカバー: Vol. 1: 192 ページ、 Vol. 2: 168 ページ、 Vol. 3: 228 ページの3分冊、サイズ 41.4 x 14.5 x 44.4 cm。

ウィリアム・エグルストン プロフィール