Bangkok

Steidl, 2012

Andreas Gursky(アンドレアス・グルスキー)


アンドレアス・グルスキー(1955-)はベッヒャー派を代表する世界的に影響力のあるドイツ人アーティスト。ポスト産業資本社会における経済のグローバル化や高度消費社会の危うさをテーマに、複数の写真をデジタル加工して近代絵画同様の巨大サイズの独立作品を制作します。彼の作品は世界中の美術館でコレクションされるとともに、オークションでも高額落札されています。

本書はデュッセルドルフの芸術宮殿美術館(Stiftung Museum Kunstpalast)で2013年初頭まで開催されている展覧会に際して刊行。グルスキーの最新バンコク・シリーズが中心にセレクションされています。
新作で彼はタイのチャオプラヤ川を撮影。暗い水面を光が反射し揺れ動きながら流れるシーンはまるで抽象絵画や軍隊のカモフラージュのようです。本作では被写体の近くで低い位置から撮影しているのが特徴。また良く見ると、川面の美しさとともに浮遊している文明により発生したゴミが写されているのが発見できます。
これらを通して、グルスキーはバンコクを危うくしている環境問題を示唆しているのです。

ハードカバー: 67ページ、サイズ22.6 x 1.3 x 29.5 cm、大きなフォーマットのバンコク作品12点、約40点の図版を収録。

アンドレアス・グルスキー プロフィール