VARIOUS SMALL BOOKS: Referencing Various Small Books by Ed Ruscha

The MIT Press, 2013

Ed Ruscha (エド・ルシェ)


1962年にアーティストのエド・ルシェはコンセプチュアルなアーティスト・ブック"Twentysix Gas Stations"を出版します。この本は、ルート66のロサンジェルスからオクラハマにかけて点在する26のガソリン給油所をモノクロで撮影したもの。この小さな本は、マルセル・デュシャンが男子用小便器を作品として提示した「Fountain(泉)」(1917年制作)と同様にアートの概念を変えたと高く評価されます。その後彼は、70年代にかけて"Various Small Fires","Every Building on the Sunset Strip","Thirtyfour Parking Lots","Real Estate Opportunities","A Few Palm Trees"などを相次いで発表。
このありふれたモチーフを客観的に撮影した「スモール・ブック」シリーズは、ファンに熱狂的に支持されコレクションされるようになります。また他のアーティストに、コンセプト、サイズ、デザインなどで大きな影響を与え、多くのフォロアーを生みます。過去約30年間に、世界中でルシェに敬意を表したと思われる100冊以上の「スモール・ブック」が出版されます。本書はそのうち91冊をセレクトした一種の写真集ガイド。表紙や内部レイアウトをヴィジュアルで再現するとともに、詳しい解説がつけられています。巻頭のMark Rawlinsonのエッセーでは、ルシェの「スモール・ブック」についても詳しく紹介されています。
内容は出版年ごとに"1954-1987","1991-2000","2002-2006","2007-2008","2009","2010","2011"に別けられており、最初に木村荘八編著の「アルバム・銀座八丁」(1954年刊)が紹介。2000年以降に制作された自費出版と思われる限定本も多く含まれています。

ハードカバー: 288ページ、多数の写真集自体の図版が収録されています。フォトブック・ファンは必携の「スモール・ブック」のガイドブックです。