A Period of Juvenile Prosperity

Twin Palms Pub; 2版, 2013

Mike Brodie(マイク・ブロディー)


フレート・ホッピング(Freighthopping)または、トレイン・ホッピング(train hopping)」は貨物列車に勝手に乗って旅をすること。移動している列車からの転落、線路脇の構造物との衝突、架線での感電など非常に高いリスクを負う危険な行為と言われています。米国では南北戦争時代から一般的な行為で、大恐慌時には貧困層の移動手段だった歴史があります。現在では一般的ではなくなったものの少数ですが貨物列車で移動するコミュニティーが存在します。

マイク・ブロディー(1985-)は、17歳時に初めて短期間のトレイン・ホッピングを経験して瞬く間に魅了されてしまいます。2003年18歳のブロディーはトレイン・ホッパーとして全米の旅に出かけます。旅の途中にポラロイドSX-70と出会い、彼は約3年間に渡り友人や旅の仲間を自己流にドキュメントし続けます。旅の仲間のコミュニティーとの連絡手段として彼は複数のウェブサイトに画像を公開。次第に「ザ・ポラロイド・キッズ」とあだ名が付けられるようになります。
その後、ポラロイド・フィルムが生産中止になったことから、彼は35mmサイズのニコンF3を290ドルで買い、フイルムでの撮影を続けます。ニコンでは4年間に約200本のフィルムを撮影。ウォルマートなどで現像し、母親の家に帰りネガをスキャニングしていたそうです。
彼は長年に渡り全米48州を旅し続けて作品を増やしていきます。今では彼の作品は米国での旅行写真の最も印象的なアーカイヴスだと評価されています。ブロディーは旅と写真のアプローチを尋ねられた時に、「時に私は間違った方向の列車に乗ったりする、たとえ何が起ころうと写真はそこから生まれてくる。だからどこで旅が終るかは全く関係ないことなのだ」と答えています。アメリカでは、いつの世代でも道の先にある新しい世界への渇望があるのです。

ハードカバー: 104ページ、サイズ1.8 x 28.3 x 33.3 cm、
本書はニコンで撮影された約60作品が収録されています。