Philip-Lorca diCorcia: Hustlers

Steidl, 2013

Philip-Lorca diCorcia(フィリップ=ロルカ・ディコルシア)


フィリップ・ロルカ・ディコルシア(1951-)は現代アメリカ写真を代表する写真家の一人。彼はドキュメンタリーとフィクションを融合した新しいスタイルのストリート写真で知られています。モデルのポーズからライティングまで、撮影の全ての要素を厳密に計算した上で、映画やファッション写真のように作品制作を行います。現代アメリカ社会に潜む孤独が主要な作品テーマです。

1990年から1992年までのあいだ、彼はNEA(The National Endocements for the Arts)の奨学金を得て、ロサンゼルス何度も旅して様々な作品の可能性を試みます。最終的にドラッグ・ディーラー、男性売春婦、失業者らが多くいるハリウッド・ブルーバードあたりで、彼のカメラの前でポーズをとることに同意する男性の撮影を開始します。
撮影はアシスタントが事前に場所を用意し、ライティングされた状況で行われてます。それらは、モーテルの部屋、駐車場、車の中、ファーストフード店など。ディコルシアはストリートでお金を払ってカメラの前に立ってくれる人を探してきました。撮影は時に1時間にも及んだそうです。モデルになった人たちは全てお金を受け取ったものの、ディコルシアは全ての人が男娼かどうかは確かではなかったとのこと。これらの作品は計画的に撮影された創作なのです。撮影時に彼はモデルの名前、年、出身地、撮影に支払ったドル金額を訊ねています。それらが個別作品のタイトルとなることで本作品のリアリティーがより強く感じられます。
本作は、1993年ニューヨーク近代美術館で開催された個展で"Hollywood 1990-1992"として25点が初展示され、カタログにも約23点が収録されます。

本書は、その20年後に初めて本シリーズの全貌を明らかにするものです。ハードカバー: 160ページ、 サイズ34.2 x 33.8 x 2.6 cm、カラー約66点が収録されています。

フィリップ=ロルカ・ディコルシア プロフィール