Wynn Bullock: Revelations

Univ of Texas Pr; New版, 2014

Wynn Bullock(ウィン・バロック)


ウィン・バロック(1902-1975)は、20世紀中期を代表するアメリカ人写真家です。西海岸の影響力を持つ写真家のアンセル・アダムス、エドワード・ウェストンや現代写真のマイナー・ホワイト、フレデリック・ソマーなどと親しくしていたことで知られています。
バロックは実験的、抽象的、哲学的探究が際立った作品を制作し続けてきました。彼の作品は、1941年のロサンゼルス・カウンティー美術館での展覧会で早くも認知されます。その後、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、シカゴ美術館、フランス国立図書館(パリ)、英国王立写真協会(ロンドン)などで個展を開催しています。
彼の"Let There Be Light"、"Child in Forest"は写真史を代表する作品といわれており、エドワード・スタイケンが1955年にニューヨーク近代美術館で企画開催した"The Family of Man"展にも収録されています。

本書は彼の40年にもおよぶキャリアを幅広く評価するものです。2014年6月からアトランタのハイ美術館(High Museum of Art)で開催される、約40年ぶりの本格的な美術館展に際して刊行。この回顧展では、1940年代の実験的作品から、1950年代の神秘的なモノクロ作品、1960年代のコダクローム・カラースライドによる"カラーライト・アブストラクション・シリーズ"、そして1970年代の形而上学的作品までを紹介。バロックによる創作の進化過程を明らかにしています。

本書ではバロック財団が未発表としていた作品を含む約110点を紹介。作家年代史や文献リストなどの資料類を充実。キュレーターのBrett Abbottによるエッセーでは、バロックの写真へのアプローチのニュアンスや、科学史や哲学史との関係性を探求しています。バロックはキャリア初期から、写真表現の可能性を広げる努力を行い、その限界に挑戦してきました。今回の回顧展により、写真史での本格的再評価が行われるでしょう。

ハードカバー: 208ページ、サイズ:約27.9X27.9cm、
多数の図版を収録。