WINSLOW ARIZONA

アマナ, 2014

Stephen Shore(スティーブン・ショア)


スティーブン・ショア(1947-)は、ウィリアム・エグルストンとともにシリアス・カラー写真を代表する米国人写真家。彼は1970年代に米国中のロードトリップを敢行し、何気ない地方都市のアメリカン・シーンをカラーで撮影しています。代表作に35ミリカメラで撮影した写真によるロードムービー的な作品「American Surfaces」や、大型8X10インチ・ビューカメラによる「Uncommon Places」があります。一連のカラー作品は、アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートなどの現代アート系アーティストに影響を与えたといわれています。

2013年ショアは「アート・トレイン」で全米を横断するという、現代アート作家ダグ・エイケンの「Station to Station」プロジェクトに参加しています。これは、エイケンが列車を貸し切り、事前に決められていた駅に到着するたびに参加アーティスト、映像作家、パフォーマーらが現地会場で作品展示やパフォーマンスを行うイベント。本書には、ショアがこの企画で行ったパフォーマンスからの作品がセレクションされています。
彼は本プロジェクト参加に際し、単なる展示やフォトブックのために写真を撮るのではなくパフォーマンスを行いたいと考えたそうです。彼は、南カリフォルニアの小さな町バーストウが停車駅に含まれ、そこのドライビング・シアターが発表の場であることを知らされていました。彼は一つ前の駅となるアリゾナのウィンスローを訪れたことがあり、列車がウィンスローに到着する2日前に町に入り、前日に1日中撮影して、それらをバーストウのドライビング・シアターでスライドショーとして上映する計画を立てました。前半の写真撮影、後半の上映を通してのパフォーマンスを行うということです。実際のスライドショーでは、ロックバンドのノー・エイジとベックがライブ演奏する中で、一切の編集作業を行わず、シークエンスも考慮せずに約180点が上映されました。

本書はIMA galleryで2014年7月に開催されたグループ展「THE STREET GOES ON」に際して刊行。ぺーパーバック:約128ページ、サイズ約26.8 x 21 x 1.4 cm、カラー約64点を収録。

スティーブン・ショア プロフィール