Robert Frank: In America

Steidl, 2014

Robert Frank(ロバート・フランク)


ロバート・フランク(1924-)の「The Americans」(1959年刊)は、アメリカ人のアイデンティティーの試金石であるとともに、写真史上の名作といわれています。しかし、フランクがすぐに映画制作に転向し、また70年代に全く新しいスタイルで写真界に復帰したことから、写真集掲載83点以外の彼の初期作品は忘れ去られていました。

本書はスタンフォード大学のカンター・アート・センター(Cantor Arts Center)で2014年秋に開催された、50年代アメリカで撮影されたフランク作品に初めて注目した展覧会に際して刊行。1991~2011年までニューヨーク近代美術館の写真部門のチーフ・キュレーターだったピーター・ガラッシ(Peter Galassi)が企画を担当。貴重な未発表作による「The Americans」の第2巻ともいえる内容ですが、収録131点中の22点はオリジナル版と重複しています。
ガラッシはエッセーで、フランクのルーツであるプロ・フォトジャーナリズムを探求。 また当時主流だったグラフ雑誌と一線を画して35mmカメラで作家性を確立させた、フランクの革新的な写真提示方法を分析しています。1949~1961年にわたる全米旅行の過程を記した見開きの詳細マップ"Locations of photographs in 「The Americans」 and 「Robert Frank in America」"も収録され、収録写真のページ・ナンバーが地図の撮影地横に記載。撮影場所は、ニューヨーク、シカゴ、デトロイト、ロサンゼルス近郊が多いのがわかります。写真集「The Americans」が好きな人は必読です。

ハードカバー: 195ページ、 サイズ2.5 x 23.5 x 24.8 cm、
モノクロ約131点を収録。

ロバート・フランク プロフィール