Mike Brodie: Tones of Dirt and Bone

Twin Palms Pub, 2015

Mike Brodie(マイク・ブロディー)


トレイン・ホッピングは、貨物列車に勝手に乗って旅をすることです。マイク・ブロディー(1985-)は、18歳からトレイン・ホッパーとして全米48州に渡る長期の旅を敢行します。旅の途中にポラロイドSX-70と出会い、約3年間に渡り友人や旅の仲間を撮影。その後、35mmサイズのニコンF3とフイルムで撮影を継続します。2013年には、ニコンで撮影された作品が"A Period of Juvenile Prosperity"としてTwin Palmsより刊行。いまでは彼の作品は、アメリカ旅行写真の最も印象的なアーカイヴスと評価されています。
アメリカでは、いつの時代の若い世代にも道の先の新しい世界への渇望があります。旅の中で自由に生きることを実践したブロディーの青春ドキュメントは、不自由な人生を送る一般人を魅了するのです。

本書は、待望のブロディー2作目の写真集。デビュー作より前の、2004~2006年までにポラロイド・カメラとTime-Zeroフィルムで撮影された作品が収録されています。彼はこのカメラとフィルムの特徴と固有の限界を巧みに作品制作に利用。全作がスクエアーのフォーマットの作品は、35mmで撮影された前作よりも色彩が抑制されピントもやや甘めです。それが、わずか10年程度前の写真であるにかかわらず、懐かしいような印象をもたらしています。マニュアル・フォーカスによるピント合わせの限界と、高価なフィルムにより、作品は慎重かつ大事に撮影されている感じがします。

ハードカバー: 84ページ、サイズ 約25 X 27.9 cm、
カラー約50点の図版を収録。