Gloss: The Work of Chris von Wangenheim

Rizzoli, 2015

Chris von Wangenheim(クリス・フォン・ワンゲンハイム)


クリス・フォン・ワンゲンハイム(1942-1981)は、1960~70年代に活躍したドイツ出身のファッション写真家です。彼はわずか39歳で交通事故死。当時はまだファッション写真のアート性は認められていなかったことから、彼の作家性は評価されませんでした。しかし、最近になって彼の刺激的、挑発的なヴィジュアルには当時の自由な女性像が反映されていた点が再認識されます。いまや、ワンゲンハイムはギイ・ブルダンやヘルムート・ニュートンと並び賞賛されています。
1970年代、ワンゲンハイムは、暴力、危険、セクシャリティーなどを探求した作品で、当時のハイ・ファッション業界を震撼させます。彼の作品には、当時のポップ・カルチャー、性革命、パンク、社会現象となったポルノ映画などの要素が集約。それらの示唆に富んだヴィジュアルで見る側の感性を挑戦し続けてきました。彼はキャリアを通して、ヴォーグ、ハーパース・バザー、イタリアン・ヴォーグインタビューなどの高級誌や男性誌で活躍。70年代には、ディオールやヴァレンティノのキャンペーンを手掛けています。

本書は彼の写真家キャリアを本格的に振り返る初モノグラムです。当時のスーパー・モデルの、クリスティ・ブリンクリー(Christie Brinkley)、 リサ・テイラー(Lisa Taylor)、ジア・キャランジ(Gia Carangi)らの未発表のオフショットなども紹介されています。編集は、マウリシオ・パディルハ(Mauricio Padilha )と、ロジャー・パディルハ(Roger Padilha)が担当。モデル、編集者、デザイナー、写真家などとのインタビューを通して、ワンゲンハイムの現代へ与える多大な影響を引き出し紹介しています。

ハードカバー: 288ページ、サイズ 27.8 x 3 x 33.2 cm、
約200点以上の図版を収録。