Ryan McGinley: Way Far

Rizzoli, 2015

Ryan McGinley(ライアン・マッギンレー)


ライアン・マッギンレー(1977-)は、ニューヨーク出身の写真家です。自費出版した「The kids Are All Right」が注目され、2003年わずか25歳でホイットニー美術館で個展を開催。GQマガジンは彼を、"米国で最も重要な写真家"と称しています。

本書では、2011年~2015年にかけて撮影されたロード・トリップや旅先での最新ベスト作品がセレクションされています。新作でも、アメリカの自然風景の中でのヌードの作品が中心。60年代の快楽主義のヒッピーの雰囲気を現代に持ち込んでおり、ファンが望んでいるマッギンレーの写真世界が展開されています。バスをレンタルして、モデル、アシスタント、振り付け師、彼の愛犬など総勢約15名程度で行われる夏のロードトリップは、いまやニューヨークの若きアーティストのなかでは伝説です。
撮影は、ヌード写真が多いことから、周りに警官がいないことを確認しながら、主に夜明けとたそがれの薄暗がり時に行われます。彼はイメージの中で再現される色彩にこだわりを持っており、"写真家として画家が描く絵具の色を選ぶように、私もロケーションで色を追い求めている"と語っています。
映画的でノスタルジックな雰囲気が強いイメージですが、今回の撮影では全作デジタル・カメラを使用。彼は2010年まではフィルムを使用していましたが、それ以降はキャノン4DとニコンD800などを使っているとのことです。なお収録作は、夏の写真が中心ですが、春と秋の写真も含まれています。

巻頭エッセー"Ryan McGinley:Some Bold Seer"はアートライターのデビッド・リマネリ(David Rimanelli)が担当。ハードカバー: 240ページ、サイズ 22.5 x 2.4 x 30 cm、多数のカラー図版を収録。