センチメンタルな旅

河出書房新社, 2016

荒木経惟


荒木経惟は1940年東京生まれの写真家です。 “天才アラーキー”の愛称で知られる国民的写真家であるのはもとより、世界で最も注目を集めるアーティストの一人です。いままでに「さっちん」、「愛しのチロ」、「空景/近景」、「遺作 空2」、「チロ愛死」、「道」など、膨大な数の写真集を発表しています。

「センチメンタルな旅」は、1971年私家版で刊行された幻の写真集。誰もが知るこの有名写真集は、これまでは長きにわたって新潮社版の「センチメンタルな旅・冬の旅」に収められた21点のダイジェストでしか見ることができませんでした。今回ついにオリジナル版の108点がすべて収録されて限定復刻されました。妻陽子との新婚旅行の全貌がはじめて明らかになります。

本書は荒木氏の手元に残った1冊を原本に、印刷技術の粋を尽くして完全復刻。デザイナー町口覚と図書印刷PD栗原哲朗の黄金コンビが、オリジナル版に忠実に再現しました。写真は新潮社版のダイジェストとはまったく異なる淡いトーンで印刷されています。 オリジナル版は現在古書市場でも極めて稀少、高額です。世界中が復刻を待ちわびた日本の“写真集・文化遺産"といえるでしょう。これまで幻の資料として図書館や美術館のショーケースの中でしか見られなかったマスターピースが一般にも入手可能になりました。

単行本 B4変形 全108ページ、限定特装版特典・ポストカード付、108点のモノクロ図版を収録。