Richard Misrach and Guillermo Galindo: Border Cantos

Aperture; Bilingual版, 2016

Richard Misrach(リチャード・ミズラック)


本書はアメリカを代表する写真家リチャード・ミズラック(1949-)と、メキシコの実験的な作曲家ギリェルモ・ガリンドによる共同プロジェクトの記録です。彼らは独自の表現メディアによって、見たことのないアメリカ・メキシコ国境地帯の現実をドキュメントしています。ミズラックは2004年以来、特に2009年以降は、不法移民問題で話題になっている約2000マイルにも及ぶ国境地帯を集中的に撮影。土地と人間との複雑な関係性を多角的なアプローチから探求した現在進行形の"Desert Cantos"シリーズの最近作として取り組んできました。 作品には、大判カメラによる組写真やアイフォンで撮影されたものも含まれます。ミズラックとガリンドは、漂浪している数々の人工物を変形させて、土地をドキュメントする作品を作り上げてきました。それらは、主にミズラックが集めた、水のボトル、布類、バックパック、使い切った短銃の弾丸、国境警備隊使用のタイヤ、はしご、国境壁の一部などです。ガリンドは、それらで独特の音を出す一種の楽器を形作るとともに、ミスラックの写真作品を出発点とした楽譜までをイメージします。

本書にはミズラックの写真作品とともに、ガリンドによる多数の楽器彫刻、グラフィックによる譜面、楽器デザインなどが紹介されまています。 ガリンドは、"リチャード(ミズラック)の写真が音楽になった。そして私の音楽が彼のイメージの中で実体化した。ここにおいて相手なしに何も存在しない"と語っています。

ハードカバー: 274ページ、サイズ 約33.6 X 27.3cm、
約257点の図版を収録。