The Photographer's Cookbook

Aperture, 2016

Lisa Hostetler(著)


1970年代後半、ジョージ・イーストマン美術館は料理関連本の出版を追求する過程で、多くの写真家に彼らの好みのレシピ(料理法)と、それに関わる食べ物の写真について尋ねました。もともとイーストマン・コダック創業者ジョージ・イーストマン自身のレモン・メレンゲ・パイが有名だったこと、また元同館ディレクターのバーモント・ニューホールが食べ物好きだったことなどから、料理本のアイデアはどんどん膨らんでいきました。しまいには暗室でのカメラマンの才能がキッチンの特別な技術に展開されなければならない、という考えまでがでてきたそうです。
それらは期待以上の出来で、ロバート・アダムスの大きなシュガー・クッキー、アンセル・アダムスのビールの中のポーチド・エッグ、リチャード・アヴェドンの牛肉の塊を蒸し焼きにしたロイヤル・ポットロースト、イモージン・カニンハムのボルシチ、ウィリアム・エグルストンのチーズ荒挽きの小麦キャセロール、エド・ルシェのサボテン・オムレツなどが含まれていました。しかし残念ながら出版は実現せずに長らくジョージ・イーストマン美術館のコレクションとして保存されていました。

本書は、約40年を経てこの手つかずの貴重な資料が初めて写真集化されたもの。多くの写真家は有名になる以前の作品を収録した、1970年代の現代写真のタイム・カプセルといえるでしょう。また彼らが食べ物、家族、ホームをどのように撮影したかを垣間見ることができる興味深いものでもあります。

ハードカバー: 157ページ、サイズ 16.8 x 1.8 x 22.1 cm、約50点のカラー・モノクロ図版を収録。