Terence Donovan: Portraits

Damiani Editore, 2016

Terence Donovan(テレンス・ドノヴァン


テレンス・ドノヴァン(1936-1996)は、戦後のアート、ファッション、グラフィック・デザイン、写真に革新的な変化をもたらした"Swinging London"時代を代表するアーティストの一人です。彼とデビット・ベイリー、ブライアン・ダフィーとの3人組みは、出身地のロンドン・イーストエンドに根差した世界観が反映された、既成概念にとらわれず、何も恐れないモノクロのファッション写真で60年代のロンドンの雰囲気を表現しました。彼らはモデルを空爆で荒廃した土地に連れ出したり、また製鋼所と鉄橋とともに撮影したりします。その粗く黒が強調された写真はファッションというよりもルポルタージュに近く、今までにない斬新なヴィジュアルでした。彼ら3人は、ともに労働者階級出身の写真家としてイギリスのファッション写真に革命をもたらし、時代のヒーローとなりました。

本書は、60年代のツィギーから80年代のダイアナ妃までを網羅する、ドノヴァンにとって初のポートレート中心の写真集です。彼の約40年以上のキャリアをポートレート写真で振り返っています。この期間、彼は"Harper's Bazaar"、"Vogue"、"Elle"、"Marie Claire"などの英国および国際的なファッション誌で活躍しています。また政界、実業界、美術界、英国ロイヤル・ファミリーなど、数多くの分野のポートレート写真を手掛けています。それらには、ヤーセル・アラファート、ナオミ・キャンベル、ショーン・コネリー、ダイアナ妃、ローレンス・オリビエ、シャーロット・ランプリングなどが含まれます。本書には彼の代表的ポートレートともに、ドノヴァン・アーカイヴが持つ数多くの未発表作も収録。また、雑誌の見開きページ、日記、コンタクト・シートなども紹介。ドノヴァンの写真創作の背景を垣間見ることができます。

ハードカバー: 176ページ、サイズ 24.9 x 2 x 29.5 cm、
約160点の図版を紹介。