Remembered Light:
Cy Twombly in Lexington

Harry N. Abrams, 2016

Sally Mann(サリー・マン)
Cy Twombly(サイ・トゥオンブリー)


サイ・トゥオンブリー(1928-2011)は、米国ヴァージニア出身の画家、彫刻家、写真家です。線を多用した、まるで子供の落書きや、グラフィティーのようなスタイルの絵画で知られる、ジャスパー・ジョーンズやロバート・ラウシェンバークと同世代のアメリカ現代美術を代表するアーティストです。1990年代以降は、ポラロイドによる写真作品も発表しています。晩年はルーブル美術館の天井画に取り組んでいます。
サリー・マン(1951-)も米国ヴァージニア出身。70年代から主に地元アメリカ南部でポートレート、風景、静物、建築物などを撮影。自らの幼い子供たち、夫などの親しみのあるファミリー・ポートレートは、美しいモノクロ写真による、物語性を感じられるアメリカの家族写真であると、高く評価されています。代表作に、全て10歳未満だった3人の子供の日常を撮影した、"Immediate Familly" (1992年)などがあります。
サイ・トゥオンブリーとサリー・マンという、活動分野や年代の異なる二人のアーティスト。彼ら二人には何の関わりがないように思われます。しかし、二人とも米国ヴァージニア州のレキシントンで生まれ育ったという共通点があります。トゥオンブリーはこの地にスタジオを持ち、重要な作品を2011年に亡くなるまで制作していました。一方で、マンはこの地で生活し仕事を行ってきました。この縁から、1999~2012年にかけて、マンはトゥオンブリーのスタジオ内部の撮影を行います。そこに写されているのは、床や壁の絵の具の飛び散り、制作中の作品、板すだれを通過している光が当たっている複数の彫刻、秩序から混沌に移り変わるアーティストの仕事場を特徴づける状況の進行などです
私たちは、本作のマンの詩的な写真を通して非常に貴重で稀であるトゥオンブリーの仕事場での作品制作の過程記録を垣間見ることができます。
ハードカバー: 112ページ、サイズ 23.8 x 1.6 x 28.9 cm、モノクロ58点・カラー4点の図版を収録。