Photography at MoMA 1920-1960

Museum of Modern Art, 2016

Quentin Bajac ほか(編集


ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、世界中で最も充実した20世紀写真のコレクションを持つことで知られています。本書では同館収蔵のコレクションを通して新しい写真史の提示を試みています。3部作のうち、2015年刊行の"1960-Now"に続く待望の2刊目です。
今回は1920~1960年までの、ドキュメントの手法から多様な表現へと進んでいくモダニズム時代の流れを振り返っています。いままでMoMAの著名キュレータたちから様々な視点で写真史が語られてきました。1973年に刊行された"Looking at Photographs"はMoMAの重要な写真コレクションに注目して書かれています。
しかし、いまや写真史のクラシックとなったバーモント・ニューホール(Beaumont Newhall)の"The History of Photography"(1949年刊)も、ジョン・シャーカフスキー(John Szarkowski)の "Photography Until Now"(1989年刊) も同館のコレクションを出発点として写真の特徴的な歴史へアプローチしていません。 21世紀に向けて、写真史を展開させ、写真によるアート表現の規範を作るという美術館の役割を果たすには、今までの写真史の再評価が求められるでしょう。そのために本書は、極めて重要で、驚くべき影響を与え、新たな創造を応援するような作品を評価する、新鮮な批評的な視点を提供しています。

本書は詳しい紹介文からはじまり、多数の図版と短いエッセーからなる8章により構成。ベレニス・アボット、マーガレット・バーク-ホワイト、ビル・ブラント、ハリー・キャラハン、アンリ・カルチェ=ブレッソン、ロバート・フランク、ゴードン・パークス、アルフレッド・スティーグリッツ、ドロシア・ラング、マン・レイ、アレクサンダー・ロドチェンコ、オットー・シュタイナートなどの有名作品とともに知名度の低い人の作品も収録。紹介される写真家は約200名以上になります。

ハードカバー: 415ページ、サイズ 24.9 x 4.3 x 31.2 cm、
約533点の図版を収録。