Wolfgang Tillmans: Concorde

Walther Konig, 2017

Wolfgang Tillmans(ヴォルフガング・ティルマンス)


ヴォルフガンク・ティルマンス(1968-)は、現代欧州で最も高く評価されているドイツ出身のアーティスト。キャリアを通して抽象などの様々な写真表現に挑戦し、自己を問い詰めながらの写真メディアの探求を行っています。英国ロンドンのテート・モダンで6月11日まで回顧展"WOLFGANG TILLMANS:2017"を開催中。最近のオークションでは、特に抽象作品の高額落札が続いています。

フォトブックの人気も高いティルマンズ。回顧展に際して1997年刊の"CONCORDE"の待望のニュー・エディションが刊行されました。オリジナル版は、いまではコレクターズ・アイテムとしてレアブック市場で高額で取引されています。フォトブックコレクションのバイブルであるマーティン・パーとジェリー・バジャーによる"The Photobook, A History, volume 2"(Phaidon、2006年刊)にも収録。同書はコンコルドという特殊な機械製品へのオマージュであるとともに、夢と現実の違いを表現していると評しています。
ティルマンスは"コンコルドは60年代に開発され実現した、当時の技術力で到達可能な距離、時間の理想像の象徴だった。未来的なフォルム、速度、耳をつんざく爆音は長きに渡って想像力を掻き立てる存在だった。しかし飛行中や離着陸するコンコルドの自由で壮観な姿は、エコロジー時代の到来で超モダンな時代遅れの産物になってしまった"と語っています。

ペーパーバック: 128ページ、サイズ 約24 x 19cm、カラー62点を収録。2008年の増刷時に買えなかった人はぜひ入手しておきたい1冊。

ヴォルフガンク・ティルマンス プロフィール