Guy Bourdin

Steidl, 2017

Guy Bourdin(ギイ・ブルダン)


ギイ・ブルダン(1928-1991)は、魅力的な物語性、構図、カラーを持つ、ミステリアス、セクシー、官能、挑発、ショッキング、シュールなヴィジュアルを制作したファッション写真家。シュールレアリズムのマン・レイ、マグリットなど画家たちの影響を受けています。アートとしてのファッション写真を実践した最初の写真家の一人ですが、生存中はどんな好条件でも写真集制作や、作品のギャラリー展示を拒否し続けたことで知られています。死後10年が経過した2001年に、息子サミュエル氏編集による写真集"Exhibit A: Guy Bourdin"が刊行され、再評価が始まります。

ブルダンはインパクトのあるカラーのファッション写真で有名ですが、50年代初頭に写真家キャリアを開始したときはモノクロで撮影していました。本書は、いままでに未発表の初期作品群を探求して、写真家としての視点の展開を洞察しています。当初は展示シリーズを意識していた繊細に制作されているイメージ群は、フレンチ・ヴォーグ誌などで活躍する以前の時期の、彼のアート的な作品制作の背景を垣間見せてくれます。作品コンセプトとヴィジュアルの構図を通して、これらのポートレート写真は驚くべきグラフィック・レイアウトと映画的な物語性を生みだしています。ブルダンはパリのストリートで出合う人たちを撮りながら、写真の水平面を非日常的に操作することで、被写体の実体を超えて見せる独自な表現法を展開させました。

本書は、今後出版される予定のブルダンの世界を本格探求する8部作の第1作になります。
ハードカバー: 300ページ、サイズ 25.4 x 3 x 30.5 cm、約200点の図版を収録。

ギイ・ブルダン プロフィール