Wolfgang Tillmans 2017

Tate, 2017

Wolfgang Tillmans(ヴォルフガング・ティルマンス)


ヴォルフガンク・ティルマンス(1968-)は、現代の欧州で最も高く評価されているドイツ出身のアーティスト。彼の仕事は、写真媒体の境界の拡大と写真プロセス自体の継続的な探求が大きな特徴です。2000年には英国の権威あるターナー賞を写真家として初めて受賞。2003年には英国のテートで"if one thing matters, everything matters"展を開催しています。
2017年2月~6月にかけては、英国ロンドンのテート・モダンで6月11日まで回顧展"WOLFGANG TILLMANS:2017"を開催。最近のアート・オークションではコレクター人気が急上昇。特に抽象作品は落札予想価格を超える高額落札が相次いでいます。

本書は英国のテート・モダンで行われた大規模展のカタログです。彼は2003年に起きたイラク戦争を政治的な方向性を意識した重要な出発点としています。同展では、その後約15年間に制作された写真作品とともにヴィデオ、デジタル・スライド・プロジェクション、インスタレーション、出版物、録音された音楽などを展示し、彼の表現の進化を探求しています。写真はティルマンスらしく、社会的ドキュメンタリー、風景、静物など、幅広い分野の作品が同等に扱われています。現代社会をどのようにより良く理解するか、テクノロジー、文化、政治の急激な変革は私たちの生活を形づくるか、などへの疑問提示や探求がなされています。収録エッセーでは、彼の多様な表現と、過去15年の出来事を政治や社会との関連性を強調しながら、包括的な視点でとらえています。フォトブック・デザインはアーティスト自身が手掛けたことで、強いヴィジュアルの統合性が実現。写真やヴィデオ類の静止画などの再現性にも強いこだわりが感じられます。

ペーパーバック: 320ページ、サイズ 16.5 x 1.9 x 24.2 cm、
多数の図版を収録。

ヴォルフガンク・ティルマンス プロフィール