Lee Friedlander:
The American Monument

Eakins Pr Foundation; 2nd版, 2017

Lee Friedlander(リー・フリードランダー)


リー・フリードランダー(1934-)は米国を代表する写真家の一人。ゲイリー・ウィノグラントやダイアン・アーバスなどとともに60年代~70年代に活躍し、いまでも現役で活躍しています。"アメリカの社会的風景"をテーマとして、ありきたりの日常風景をパーソナルな視点からとらえた作品は、その後の現代写真の展開に多大な影響を与えています。代表作には"Self Portrait"(1970)、"The American Monument"(1976)、"Nudes"(1991)、"Stick & Stones:Architectural America"(2004)などがあります。2005年にはニューヨーク近代美術館で回顧展"Friedlander"を開催しています。

本書"The American Monument"は、1976年にEakins Press Foundation より2000部が刊行された20世紀で最も重要といわれているフォトブックの1冊です。19世紀の旅行アルバムを彷彿させる大判サイズで、写真ページが台紙部分に3か所のネジ柱で留められており、写真は右ページにレイアウトされ、写真の簡易展示を意識して各ページがはずせる装丁になっています。
"The Book of 101 Books"(Andrew Roth、2001年刊)、"The Open Book"(Hasselblad Center 2004年刊)、"The Photobook:A History volume 2"(Martin Parr & Gerry Badger、2006年刊)など、いままでに刊行された主要フォトブック・ガイドにも紹介されています。
フリードランダーは、約12年かけて全米各地に残る、彫像、戦没者記念碑、銘板、記念碑などを、その周辺部分を含めて撮影し、1976年の建国200周年に際して発表。歴史が、各地の様々な場所で景色のなかに溶け込んでいる様子を提示しています。 "The American Monument"は、フォトブックにおける写真編集の教科書としても知られており、フリードランダーが組んだリズムのある写真シークエンスは高く評価されています。
本書は、この重要なフォトブックの待望の再版です。現在、米国社会では歴史的な銅像の撤去問題で論争が起きています。まさに絶妙なタイミングでの刊行といえるでしょう。新版もオリジナル版と同様に、大判サイズでページが取り外し可能な装丁になっています。エッセーは、初版のレスリー・ジョージ・カッツ(Leslie George Katz)のほかに、著名写真キュレーターのピーター・ガラッシのものも追加収録。彼は、フリードランダー自身の歴史と、オリジナル版の今でも続いている影響を明らかにしています。

ハードカバー、サイズ 30.5 x 2.5 x 43.2 cm、
213点のモノクロ作品を収録。

リー・フリードランダー プロフィール