Jack Pierson: The Hungry Years

Damiani Editore, 2017

Jack Pierson(ジャック・ピアソン)


ジャック・ピアソン(1960-)は、マサチューセッツのプリマス生まれの人気現代アート作家です。1980年代にボストンで同時期にアートを学んで、共通して写真表現を利用するアーティストである、ナン・ゴールディン、フィリップ・ロルカ・デコルシア、デビッド・アームストロングなどとともに"ボストン・スクール"グループの一人と呼ばれています。ピアソンは、日常のなかの絶望や憧れをテーマに、写真、ドローイング、絵画、インスタレーション、看板用に作られた立体文字を利用したオブジェ作品、コラージュなど多様な表現に取り組んでいます。スナップ的な日常の何気ないカラー写真の中に、官能的で気だるい情緒的な独自の世界観を作り上げることで知られています。

本書は、彼の1980年代の初期写真作品をコレクションしたものです。ピアソンは、エイズが大流行していた時代に多くの親しい友人らを撮影。1990年に初公開されてアート界で大いに注目を浴びた作品です。
収録されているのは、本質的に彼の自叙伝的作品。しばしばモデルとして友人たちを利用して、伝統的なアメリカに関する文献のモチーフを参照しています。彼の明るいが被写体と距離感を感じるヴィジュアルは、日常の底流にある神秘性を表しています。激しい感情的な経験と、記憶、脅迫概念、空虚の感覚に誘発されて表現された被写体たちは、最終的に彼が述べるように"希望"そのものなのです。

ハードカバー: 104ページ、サイズ 20.8 x 1.5 x 24.6 cm、
約70点の図版を収録。

ジャック・ピアソン プロフィール