Stephen Shore

Museum of Modern Art, 2017

Stephen Shore(スティーブン・ショア)


スティーブン・ショア(1947-)は、70年代初期からカラーでシリアス作品に取り組んだニューカラーの代表的な写真家の一人です。また日記的なスナップショットや、客観的な風景写真のパイオニアとしても知られています。幼少から写真を撮り始め、60年代にはアンディー・ウォーホールのファクトリーに出入りして写真を撮影、1971年にはメトロポリタン美術館で個展を開催した初の現存写真家となります。1970年代から米国中を旅行して、アメリカ地方都市の消えゆく原風景を撮影。35ミリカメラで撮影した写真によるロードムービー的な作品の"American Surfaces"、大型8X10 ビューカメラによる"Uncommon Places"を発表しています。
彼の一連の作品は、カラーによる巨大風景作品を制作するアンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートなどの現代アート系作家にも多大な影響を与えています。また写真教育者としても知られ、長年バード・カレッジで教鞭をとっています。

本書は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で2017年11月から2018年5月まで開催されている、ショアのキャリアを新たな視点から広範囲に紹介する展覧会に際して刊行されています。彼の長いキャリアを、60のテーマ別セクションで構成。10代に撮影した銀塩写真、アンディ・ウォーホール・スタジオのファクトリーの日常生活を撮影した作品、古き良きアメリカン・シーンを撮影した代表的なカラー作品、イスラエル、ヨルダン川西岸地区、ウクライナを探求した作品、最新のデジタルによるインスタグラム作品までを年代順に紹介しています。
彼は写真史では70年代のニューカラーの代表写真家と分類されています。しかしそれらは膨大な作品群のごく一部にすぎません。ショアーは様々なフォームの写真作品に取り組んでいます。70年代には安価なオートマチック・カメラから、大判カメラに切り替えてカラーフィルムを使用する先駆者となります。その後、1990年にはモノクロ写真に再び戻っています。2000年代にはデジタル写真、デジタル・プリント、ソーシャルメディアが提供する機会を取り入れて作品制作を行っています。

本書では、約400点にも及ぶ図版を駆使して、アーティストの広範囲な経歴の斬新かつ、万華鏡的な展望を行っています。この独特の百科事典スタイルの本のフォーマットを通して、アーティストのテクニックの融通性と作品の多様性の提示を試みています。

ハードカバー: 336ページ、サイズ 27.9 x 3.8 x 23.5 cm、
約400点の図版を収録。

スティーブン・ショア プロフィール