Richard Avedon, James Baldwin. Nothing Personal

Taschen America Llc; Reprint版, 2017

Richard Avedon(リチャード・アヴェドン)


写真家リチャード・アヴェドン(1923-2004)と、作家で公民権運動家のジェイムズ・ボールドウィン(1924-1987)による"Nothing Personal"(1964年刊)が再版されました。同書は1963年から1964年にかけて、かつてのハイスクールの友人同士がコラボレーションしてヴィジュアルとテキストを駆使して20世紀半ばの米国の紹介を目指したもの。女優マリリン・モンロー、詩人アレン・ギンズバークから、精神病院患者、アメリカのナチ党までの写真を並列にレイアウトし、米国社会の複雑さや矛盾を探求した痛烈なモノグラフです。

ボールドウィンのよる4部のエッセイでは、社会が分断され、不当で、対立が生じており、実存的な危機に直面していることを批判。しかし1964年の刊行時には、アヴェドンとボールドウィンが提示した米国のヴィジョンは、論争の的となります。真のアメリカ人の気持ちを代表していないとされ、二人は厳しい批評に耐えることになります。
ミニマムを追及したブック・デザインは伝説的アート・ディレクターのマーヴィン・イスラエルが担当。白いスリップケース入りの大判の本と、写真とテキストの印象的な配置で、デザインとブック・パッケージで革命を起こしたといわれています。

付録の72ページの小冊子には、ピューリツァー賞獲得の批評家ヒルトン・アルスによる最新エッセイ、アヴェドン撮影の写真集未使用作品、書状類、準備段階でのレイアウト、一時的な筆記物および印刷物などが収録されています。

ハードカバー: 120ページ、サイズ 27.3 x 2.5 x 36.2 cm、多数の図版を収録。

リチャード・アヴェドン プロフィール