Michael Schmidt: Waffenruhe

Walther Konig; 2版, 2018

Michael Schmidt(マイケル・シュミット)


マイケル・シュミット(1945-2014)は、ドイツ・東ベルリン出身の写真家。1965年、20歳の時から写真を撮影しています。キャリア前半は主にベルリンのストリートで暮らす人々を歴史的な建造物を交えながら35mmカメラでモノクロでドキュメント。1989年のベルリンの壁崩壊前夜と、その後の東西ドイツ統一をテーマに"Waffenruhe" (Ceasefire, 1987年刊)、 "Ein-Heit" (U-nit-y, 1996年刊)を発表しています。
その後は、より印象を重視するアプローチになり、1枚よりもシリーズの写真による雰囲気を重視するドキュメント手法に変化していきます。 プロジェクトごとに数千もの撮影を最終的な結果を考えないで行い、最終的な厳密な編集作業を通して、グリッド、シーク―エンスなどを駆使して作品化するようになります。
2006年から約7年間をかけて欧州の食糧システムを探求。 食の地域同一性の喪失をテーマにした"Lebensmittel (Foodstuffs)"に取り組みます。 1996年にニューヨーク近代美術館で"Michael Schmidt: U-ni-ty"、 2010年にはハウス・デア・クンスト・ミュンヘンで回顧展"Grey As Colour: Photographs Until 2009"を開催しています。

本書は、シュミットの有名フォトブックの約30年振りの待望の新刊です。オリジナル版は1987年にベルリンのDirk Nishen Verlagから刊行。 長きにわたり高価なレア・フォトブックとしてコレクター市場で知られていました。 彼は都市風景、自然の細部、ポートレートを、空気感あふれるハイコントラストのモノクロイメージで撮影、分断されていた都市の息苦しく感じられる状況を主観的に表現しました。 本作では、もはや純粋なドキュメント写真の手法は使わずに、壁崩壊の直前の極めて悪化している人々の人生観を驚くべき写真の組み合わせで提示しています。
有名フォトブック・ガイド"The Photobook: A History Volume II" (Martin Parr, Gerry Badger, Phaidon 2006年刊)にも収録。 同書では、「タイトルの"Waffenruhe(Ceasefire/停戦)"には、1945年ごろに時間が止まり、ベルリンの壁崩壊寸前に都市に広がった非現実的感覚に集約される停滞状態が暗示されている。本書に流れる一貫したトーンはその歴史が反響。それは憂鬱にロマンチックで、秋らしくて、暗い。」と解説されています。

ペーパーバック: 82ページ、サイズ 26.5 x 30 cm、
39点の図版を収録。