Susan Meiselas: Mediations

Damiani Editore; Reprint版, 2018

Susan Meiselas(スーザン・マイゼラス)


スーザン・マイゼラス(1948-)は、米国ボルティモア出身の写真家。彼女は、写真だけでなく、フイルム、ヴィデオ、アーカイヴ資料などを利用して多様なテーマの作品を制作。ストーリー性を持つドキュメント写真の発展に多大な貢献をしたことで知られています。
代表作に、若かりし頃の1976年に発表した有名な人間ドキュメント写真集“Carnival Strippers”や、中南米やクルド人のドキュメント写真があります。1976年からマグナム・フォトに 所属しています。1979年ロバート・キャパ・ゴールド・メダル、1994年には、ハッセルブラッド国際写真賞を受賞しています。

本書は、フランス、パリのジュ・ド・ポーム国立美術館で2018年5月にかけて開催されている大規模な回顧展"Mediations"に際して刊行されています。同展では、1970年代から現在までの、約50年にわたるキャリアの中から作品がセレクション。彼女の写真撮影の根底にある理由への特別なアプローチ、イメージがどのようにカメラマンと同じくらいにその主題と関わるか、イメージが特にフォトジャーナリズムにおいては、社会の異なるレベルの役割があることを明らかにしています。
収録されているのは、初期のポートレート"44 Irving Street" (1971)、"Carnival Strippers"(1972-75)、70年代から2000年にかけての主要作品シリーズの"Nicaragua"、"El Salvador"、"Kurdistan"、から最新作の"A Room of Their Own"(2016)などです。
彼女は、作品制作のプロセスで、イメージと被写体との関係性を問いかけます。それには特に系統的なアプローチはありません。写真を理解するには文脈の理解が最も重要だ、という強い考えがそれぞれの作品に表現されているだけです。したがって、彼女の写真では、撮影する人間が属するコミュニティーの考え方や、アーティストが探求する地理的・政治的な地域制が深くに関わってきます。彼女の作品の提示方法は、思考のプロセスと同様なのです。その写真を理解するには、なぜ写真が撮られたかを把握しなければなりません。 私たちは、イメージの主題とそれが示される前後関係を、各々のプロジェクトで考慮する必要があるのです。

ハードカバー: 192ページ、サイズ 17.8 x 24.1 cm、
約100点の図版を収録。