■Artist's Story■
ウィリー・ロニス
RONIS, Willy
1910-2009




"Sundays by the River"

 


ウィリー・ロニスは1910年パリ生まれ。父親の影響で絵画と音楽が好きだったロニスは、子供時代はルーブル美術館でブリューゲルなどの16〜17世紀絵画に魅了されたそうです。当初は音楽家を目指しますが、父親の病気の為に家業の写真スタジオを継ぐことになります。彼は既にこの時期に父のスタジオでマグナム創設者のロバート・キャパらと出会っています。
1936年に父が亡くなり家業の店が売却されると、レポーター兼挿絵画家となり、パリの撮影を開始。その後は雑誌や各地の観光局で働いています。
戦後は、数種類のグラフ誌に復興するパリのルポルタージュ写真を提供。フォト・エージェンシーのラフォ通信社(Rapho)に加わり、広告、ファッションの分野で活躍。40年代後半にかけて写真家としての地位が確立し、写真雑誌"Point de Vue"や"Vogue"で定期的に仕事を行っています。
彼は、ライフ誌の仕事を行った最初のフランス人写真家でもあります。1947年にはコダック賞を受賞。その後、エドワード・スタイケンによりニューヨーク近代美術館で開催された"Five French Photographers"展(1951年)に、ブラッサイ、カルチェ=ブレッソン、 ロベルト・ドアノー、イジスとともに選出。続いて"The Family of Man" 展(1955年)にも参加します。
1950年代から知名度が世界的に広がり、彼のイメージは広く雑誌で紹介されるようになりました。1957年にベニスのビエンナーレで金賞受賞。 この時期は東欧各地のルポルタージュとプロヴァンス地方の仕事を行なっています。60年代後半からはフランス各地の大学で教授として写真を教えています。
写真集は、1957年に“Belleville-Menilmontant”(Arthaud刊)。1980年に“Sur le fi du hasard”(Contrejour刊)を刊行(同書で1981年にナダール賞を受賞)。1980年には アルル国際写真フェスティバルの名誉招待作家になりました。1985年には写真集“Mon Paris”を出版、同時にパレ・ド・トーキョーで回顧展を開催、全作品をフランス政府に寄贈することを発表しています。1995年にはオックスフォード現代美術館企画の本格的な回顧展が各国を巡回しました。

戦後フランスを代表する写真家ですが、作家として高い評価を受けるのは40〜50年代のモノクロの都市風景が回顧ブームになるキャリア後期になってからでした。
日本では知名度がありませんが、アンリ・カルチェ=ブレッソン ロベール・ドアノー、エドワード・ブーバ などとともにフランスを代表するヒューマニズム写真家の一人です。
パリやプロヴァンス地方に住む労働者たちの何気ない日常を優しいまなざしで撮影した数多くのモノクロ・イメージはポスターやポストカードになっています。名前は知らないがイメージを見た人は多いと思います。日本ではグループ展に何回か参加。2000年の何必館京都現代美術館の写真展は日本での初の本格的な個展となりました。
2009年9月12日パリで亡くなりました。99歳でした。


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