■Artist's Story■
シンディ・シャーマン
SHERMAN, Cindy
1954-



"Cindy Sherman: The Early Works 1975-1977 Catalogue Raisonne"


"Cindy Sherman"


"A Play of Selves"


"Working Girl"


"The Complete Untitled Film Stills"


"Cindy Sherman:
Retrospective"

 


シンディー・シャーマンは1954年ニュージャージー生まれです。 ニューヨーク州立バッファロー校で美術を専攻後、写真に転向しています。 大学卒業後の1976年にバッファローで初個展を、そして1980年にニューヨーク・ソーホーのメトロピクチャーズとザ・キッチンでの個展が成功しアート界で注目されるようになります。

彼女を有名にしたのが1977年から1980年まで室外で制作されたモノクロ写真による“アンタイトルズ・フィルム・スティール"シリーズです。 これは仮想のスティール映画写真です。50年代のハリウッドB級映画の ワンシーンに彼女がマリリン・モンローやソフィア・ローレン などを演じ、出演女優そっくりに扮装して撮影したシリーズです。その後1980年からはその延長上として大判カラー写真を使用して“アンタイトルズ”シリーズをスタジオで制作しています。 1985年以降は恐怖を表現する作品を制作、扮装もマスクやシリコンを使うなどより大胆にグロテスクになり、映画から離れてジャンキー、フリークス、死体まであらゆるタイプの人物に変身していきます。

彼女の一連の変身写真はウォーホールらのポップ・アーティストの流れをついでいると考えられています。映画、広告、ポルノ、ファッションなどを作品に取り込むことでマス・メディアが 作り上げた女性に対する固定観念の状況を自らの肉体で現代アートとして作品化しているのです。

彼女の作品は多くの美術館が収蔵し、コレクターにも高い人気があります。1995年にはニューヨーク近代美術館が"Untitled Film Stills"シリーズのAPを一括購入しており、 近年作品価格が高騰していることでも知られています。 オークションでは写真ではなく現代アートのカテゴリーで扱われています。 2007年5月のクリスティーズNYでは"アンタイトルズ #92, 1989" が$2,112,000.(@120.約2.53億円.)の高値で落札されています。

1987年にはホイットニー美術館で回顧展を開催、 日本では、平成8年に東京都現代美術館滋賀県立近代美術館などで「シンディ・シャーマン展」が開催されています。


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