■Artist's Story■
アウグスト・ザンダー
SANDER, August
1876-1964




Seeing, Observing, Thinking, One Hundred Masterprints


"August Sander"

 


ザンダーのポートレート写真は戦前のドイツ・ ワイマール共和国時代の社会階級と時代の雰囲気を明らかにするドキュメントを越える写真作品として知られています。
彼のキャリアは商業写真家の助手からはじまります。そして1910年にケルンで自分スタジオを開設します。彼はケルン近郊の農民やその家族をたちを 自然環境の中で撮影した絵画的な写真作品を発表、展示し、写真コンテストで賞を取るようになります。

1918年にマルクス主義の現代作家たちと知り合い、芸術とは社会の構造を露わにする表現だ、との彼らの考えに影響を受けます。それがきっかけとなり、あらゆる階層、民族、職業のポートレートを 記録する“20世紀の人々”という膨大なプロジェクトを思いつきます。
この時期には写真スタイルも変わります。それまで写真に修正などを施してい ましたが、モデルの実像をありのままに表現することを心がけるようになります。
彼は無名な人達をありのまま表現し、職業を特徴付けるようと試みます。そのために撮影は彼等の仕事場などの日常環境で仕事着のままで行われています。
作品の一部は1927年にケルン美術協会ではじめて展示されます。その客観的なリアリズムを持った作品は多くの人に驚きをあたえています。 1929年にはプロジェクトから60点を編集して写真集“Face of Time”を刊行します。1934年には彼の息子の政治活動への疑惑からナチスがこの写真集を押収しプリントを破棄しますが、幸運にもネガは残ります。

戦後は主に風景写真と、戦前のネガの整理とプリントを行っています。 この壮大なプロジェクトはその後1950年代まで継続されます。 その期間に撮影されたのは芸術家、芸人、知識人、役人、スポーツ選手、商人、労働者、失業者、兵士、革命家、企業家などに職業上分類される540ものポートレート にのぼります。平凡なポートレートのカタログに陥りがちなプロジェクトですが、彼のアーティストとしての被写体への繊細な感受性がドキュメントを芸術写真にまで高めています。

ザンダーの写真はベッヒャ−夫妻、クリスチャン・ボルタンスキーをはじめその後の若いドイツ写真家、芸術家 に多大な影響を与えています。


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