2024-12-15

  

Guy Bourdin for Charles Jourdan

Rizzoli , 2024

Guy Bourdin(ギィ・ブルダン)

ギィ・ブルダン(1928-1991)は、フランス・パリ出身のファッション写真家。 シュールレアリズムのマン・レイとの交流があり、またモダニスト写真のエドワード・ウェストン、マグリットなど画家たちの影響を受けています。彼のファッション写真はシュールリアリスト的で挑発的であることが特徴。複雑なストーリー性を持っており、ミステリアス、セクシー、官能、挑発、ショッキング、シュールなどの要素がファッションと同列に扱われています。
また、独創的な構図、強烈な赤、青、グリーンなどを多用した抜群のカラーセンスでも知られています。ファッション写真を通してアート表現の可能性を追求した最初の写真家の一人です。しかし生存中はどんな好条件でも写真集制作や、作品のギャラリー展示を拒否し続けたことで知られています。

ブルダンは、1966年からはシャルル・ジョルダンの靴の広告キャンペーンを手掛け一気に名声を得ます。1960年代後半は、フランスのファッション界が最もダイナミックな時代でした。そして、ブルダンとジュルダンの結びつきは、他のどのクリエイティブ・パートナーシップとも違って、その時代の精神を的確に捉えていました。ファッションとシューズの両方のデザイナーを兼任する多才なジュルダンは、当時のファッション・フォトグラファーの中でも真のシュルレアリストであったブルダンを起用し、1976年にジュルダンが他界するまでクリエイティブな対話を続けました。挑発的で、ストーリー性を持ち、ドラマチックで、強烈な色彩と彩度に満ちたこれら作品は、戦後のファッション史上、かつてないほどの完璧なコラボレーションであったと言われています。

本書は未発表を含む約150点でその全貌を初めて紹介し、デザイナーと写真家の真の出会いと関係性について洞察しています。

ハードカバー :216ページ、 サイズ 21.92 x 2.67 x 30.4 cm、多数の図版を収録しています。



Guy Bourdin for Charles Jourdan