2025-7-3
National Portrait Gallery Publications, 2025
Sabina Jaskot-Gill (編集) ほか
「ザ・フェイス」マガジンは、1980年から2004年まで発行され、2019年に再刊されたイギリスの音楽、ファッション、文化を扱う月刊誌。1980年5月にロンドンで、以前「ニュー・ミュージカル・エクスプレス」などの編集長を務めたイギリスのジャーナリスト、ニック・ローガンによって創刊されました。
同誌は現代文化の形成に重要な役割を果たすとともに、多くの著名な写真家やファッションスタイリストのキャリアをスタートさせ、彼らに創造的な自由を与え、ファッション写真の視覚言語を根本から再定義し、時代の精神を形作ることを可能にしたと言われています。またケイト・モスのスーパーモデルとしてのキャリアをスタートさせた媒体として知られています。廃刊後には、数多くの美術館展覧会の展示対象となりました。
本書は、2025年2月20日~5月18日にロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催された「The Face Magazine: Culture Shift 」展のカタログです。同館写真部門シニア・キュレーターのサビーナ・ヤスコト=ギル、1992年から1999年まで「ザ・フェイス」のアートディレクターを務めたコンサルタントのリー・スウィリングハム、1990年代から2000年代にかけて同誌に作品が掲載された写真家ルベルト・ショナーらが共同で企画・監修を担当。同展では、シェイラ・ロック、ステファヌ・セドナウイ、コリンヌ・デイ、デビッド・シムズ、エレーヌ・コンスタンティン、ソルヴェ・サンズボなど、80人を超える写真家の作品が集結し、200点を超える写真が展示されました。
これらの作品の多くが雑誌のページから離れて初めて公開された、貴重な機会でした。またこのカタログには、エコウ・エシュン、サビーナ・ヤスコト=ギル、ジェイミー・モーガン、ピート・パフィデス、マシュー・ホワイトハウスによる寄稿、およびニック・ローガンとリー・スウィリングハム、ネヴィル・ブロディと ジル・フルマノフスキーとシーラ・ロック、エレーヌ・コンスタンティンとグレン・ルクフォードとナンシー・ローデ、ノベルト・ショナーとステファヌ・セドナウイとのインタビューが含まれています。
ハードカバー : 288ページ、サイズ 26 x 2.8 x 32.7 cm、多数の図版を収録