2026-2-16

  

Global Warning

Phaidon Press, 2026

Martin Parr(マーティン・パー)

マーティン・パー(1952-2025)は、英国を代表する写真家です。 多作な写真家でコレクターでもあったパーは、50年以上にわたり、自分の周囲の出来事を執拗に記録し続けました。1986年、リバプール近郊の海浜リゾート地ニューブライトンの衰退した環境の中で休暇を過ごす労働者階級の人々を題材にした作品「ザ・ラスト・リゾート」を発表し注目を集めました。パーの作品は日常生活の些細な細部を遊び心とユーモアをもって撮影しつつも、見る側に様々な議論や対話を呼び起こすものでした。彼は2021年に、「私はエンターテインメントを作っている。そこに深いメッセージを読み取ろうとするならあるが、誰かの考えを変えようとは思っていない——ただ、彼らがすでに知っていると思っていることを示すだけだ」と語っています。

本書は、2026年1月から5月にかけてパリのジュ・ド・ポーム国立美術館で開催されるマーティン・パーの大規模な展覧会に合わせて刊行。彼の約50年にわたる写真作品を集めた包括的なカタログです。イングランドの田舎にある騒々しいホリデーパークや閑散としたスーパーマーケットで撮影した初期のモノクロ作品から、世界中の賑やかな観光名所や必見の目的地を撮影した最近のカラー写真まで、175 枚以上の写真が収録されています。いまの世界的混乱が広がる時代におけるパーの作品と立ち位置の再解釈が行われています。
基調となる序文はジュ・ド・ポーム館長クエンティン・バジャック(Quentin Bajac)が担当。また地理学、社会学、野生生物保護、都市設計の各分野の専門家であるジャン=フランソワ・スタザック(Jean-François Staszak)、ロベルタ・サッサテッリ(Roberta Sassatelli)、ヴィオレット・プイヤール( Violette Pouillard)、アダム・グリーンフィールド(Adam Greenfield)による4編の論考も収録。パーの作品群を様々な文脈に関連付けることで、私たちの日常生活に直接関連していると思われる重要なテーマを探求しています。

ペーパーバック: 216ページ、サイズ 21.72 x 1.59 x 24.77 cm、多数の図版を収録。



Martin Parr