2026-3-15

  

Robert Adams: Along the Canadian Border

Fraenkel Gallery, 2026

Robert Adams(ロバート・アダムス)

ロバート・アダムス(1937-)は、現在の写真界で高く称賛されている米国人写真家です。
1974年に発表した"The New West"で、かつてフロンティアだった西部が大きく変貌したことに注目。 画一化した郊外のストリート、住宅地の広がり、ショッピングモール、駐車場、フリーウェーなどをミニマムなスタイルで撮影しています。 1975年、ジョージイーストマンハウスで開催された「ニュー・トポグラフィックス-人が変えた風景の写真」展に選出。 彼の作品は、従来のアメリカの雄大な自然を美化する古典的な風景写真に革命をもたらしました。

50年以上にわたり、ロバート・アダムスは、アメリカ西部の風景に刻まれた人間による開発の痕跡を記録したモノクロ写真作品を制作してきました。その厳格で緻密に構成された写真は、自然の美しさと、人間が自然に対して行ってきた搾取や破壊の両方を、揺るぎない正確さで捉えて表現しています。
本書「Along the Canadian Border」では、アダムスは過酷な政治勢力や政策と自然界の逞しさとの隔たりに言及しつつ、我々が直面する困難な社会的状況を間接的に描き出しています。彼はカメラを空に向け、人間の境界や対立など意に介さないような10点の輝かしい雲の写真作品を撮影しています。アダムスは本書タイトルをウィリアム・スタッフォード(William Stafford)の詩から借用しています。スタッフォードは、争いや華やかさに直面して、「唯一の英雄的なものは空である」と綴っています。

ハードカバー: 32ページ、サイズ 28.19 x 1.27 x 30.99 cm、モノクロ10点の図版を収録しています。



Diane Arbus