2026-9-22

  

Invasion Prague 68

Thames & Hudson Ltd, 2026

Josef Koudelka(ジョセフ・クーデルカ)

ジョセフ・クーデルカ(1938-)は、旅に生きるチェコスロバキア出身の写真家。60年代から航空工学のエンジニアとしてキャリアをスタート、1961~1967年にかけて主に東欧でジプシーを撮影。1968年には反ソ連デモが続くプラハへのソ連軍侵攻をドキュメント。1970年に英国に亡命、エリオット・アーウィットの紹介で1971年よりマグナム・フォトスのメンバーとなります。 1975年にはニューヨーク近代美術館で個展を開催。 彼は広告や報道の仕事を行うよりも、自由に放浪する生き方を選択し、世界各地の辺境で生きる運命を受け入れている人々の誕生、結婚、死など日常生活を粘り強く撮影しています。彼にとって、生き方そのものが作品コンセプトになっているのです。
1968年、クーデルカはワルシャワ機構軍の侵攻の僅か2日前に、ジプシー撮影の旅からプラハに帰ってきます。進攻後8日間に渡り撮影されたイメージはどれも驚くべき力強さを持ち、代表作"ジプシー"や"エクザイルス"への展開を予感させます。それらの写真は国外に持ち出され、マグナム・フォトスから"無名のチェコ写真家"のルポルタージュとして発表されます。1969年、これらの写真により、彼は匿名で海外プレスクラブのロバート・キャパ金賞を受賞。彼は同時を振り返り「私は記者なんかじゃなかった。それまで、いわゆる『ニュース』と呼べるようなものを撮影したことは一度もなかった。突然、人生で初めて、私はそのような状況に直面した。私はそれに反応した。写真を撮ることが重要だと分かっていたので、撮ったのだ。」と語っています。

"Invasion 68: Prague"は、2008年にAperture社などからソフトカバー版で刊行され、その後長らく絶版でした。今回、ハードカバー版として再刊された新版では、世界的に軍事侵攻が絶えないこの時代に、これらの重要な写真を再び世間の注目にさらすことで、暴力や残虐行為の記録の重要性を世界に痛切に思い起こさせるきっかけになるでしょう。

ハードカバー : 296ページ、サイズ: 25.4 x 2.9 x 32.9 cm、約200点の図版を収録しています。



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