William Klein: Painted Contacts

Prestel, 2021

William Klein(ウィリアム・クライン)


ウィリアム・クライン(1928-)は、アレ・ブレ・ボケを取り入れ、パーソナルな視点でニューヨークのストリートを撮影した写真集"ニューヨーク"(1956年刊)で現代写真に多大な影響を与えた写真家です。
彼は、写真と絵画が融合したペイントテッド・コンタクト・プロジェクトに長年取り組んでいます。多彩な色のアクリル絵具で、キャリア上の代表作のコンタクトシートを縁取りや上塗りして、その一部を引き伸ばして1点もの作品を制作しています。2008年にはイタリア・ミラノのフォルマ国際写真センターでは写真展"William Klein Contacts" を開催。同プロジェクトは、2008年にContrastoから写真集化されています。同書のサイズは43.2 x 34 x 1.3 cmという大判サイズ、切り離して額装することも可能な仕様でした。

本書 Prestel版は、クラインの代表的作品をコンパクトでお求めやすい価格でご紹介するものです。クラインは、つねに絵画と写真の関係性の中で創作活動を行っています。本書収録作品のオリジナルシリーズは、彼が制作していた映画のために、他の写真家のコンタクトシートを確認しているときに思いついたそうです。クラインの作品は、フィルム写真時代に、写真家がコンタクトシート上のネガに鮮やかな色の油性ペンで丸をつけてイメージを選択していたことを参考に、絵画と写真が有機的に結びついた新しい種類のアートオブジェクトとして生み出されています。その結果に生まれた作品は、巨大サイズとなり、大胆で動的な色のフレーミングが描かれ、彼のキャリアにおける代表的モノクロのイメージが拡大され再構築されています。クラインの象徴的なファッションとストリート写真は、常に粒子が荒く大胆で、この第二の作品人生において新たな即時性と妥当性が与えられています。彼は本書序文で、これらの作品を「すべての筆遣いと大きな喜び」だと表現。「ペインティングにおける歓喜は、写真を撮るときの歓喜を思い起こさせる」と語っています。

ハードカバー ‏ : ‎ 140ページ、サイズ‎ 21.16 x 1.75 x 29.64 cm、
多数の図版を収録

出版社のウェブサイト

ウィリアム・クライン プロフィール